「ゾディアック」完成披露試写
![]() | Zodiac Original Soundtrack (2007/02/27) Varese Sarabande この商品の詳細を見る |
いまだ未解決のゾディアック事件を映画化したフィンチャー君の新作。
いつもながら、彼らしいビジュアル・スタイルは健在。
時間が経過したことを高層ビルが積み上がって完成していくCG処理で表現したり、
ゾディアックが乗り込んだタクシーを、まるで犯罪者の神の視点で真上俯瞰から固定のようなカメラワークで追ったり、
超ハイスピード撮影で血しぶきが止まっている粒に見えるほどの殺害シーンに仕立てたり、
と、おおっと思わせる映像はあるものの、物語の性質上、事実を着実に追い、全体的に落ち着いた印象なので、見せ方が大人になった感じがしました。
(余談ですが、「ゲーム」でマイケル・ダグラスが乗る車のを正面に向かってボンネットが大映しになるように撮りながら上手側にトラックするシーンがそっくりそのまま移植されてました。このビジュアルが好きなんだなぁと改めて実感)
長尺だが、それを持たせる手腕はさすが。
真夜中に車中のカップルを至近距離から発砲し殺害、昼間に丘で寝そべるカップルをナイフでめった刺しで殺害、タクシーの運転手を至近距離から発砲し殺害――など、計7人を殺害(うち1人は生き延びる)。どの殺害シーンも残酷で印象深い。
実際の凶行以上に、メディアを利用して、市民に対する恐怖への突き落としを一層深めたことがこの事件を特異なものとしている。
変装して犯行に及んだり新聞社に暗号文を送ったりしたゾディアックが、メディアを巻き込んで強烈な自己顕示欲を示した姿と、映画内で見えないゾディアックを描いたゾディアック像が、まるでフィンチャー君が作った幻影のように当時の状況が再現される様は異様。
また、ジェイク・ギレンホール扮する新聞社付きの風刺漫画家が、刑事でもないのにゾディアックを追う熱意のあまり、身の危険を感じるこのサスペンス描写も見どころ。
この事件が事実を元にしているだけに、あえて特別なことはせずとも十分その異常さは感じられる。
とはいえ、ゾディアックそのものより、その周囲の人々に焦点が当てられているので派手さはなく、ましてや、「ファイト・クラブ」や「セブン」ほどの刺激はなく、未解決なだけに、当然のことながらカタルシスは得られない。
刑事ものでもなく、もろにエンタメってわけでもない。
じっくり観る系です。
事実とエンタメのバランス
★★★★★★★★☆☆(8)
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ゾディアック
ゾディアックゾディアック (zodiac) は、欧州諸語における黄道十二宮を意味する語。これにちなんで命名されているものに以下のものがある。* アメリカの連続殺人犯「ゾディアック (連続殺人犯)」 上記の事件を題材にした2007年の映画「ゾディアック (映画





