おすすめ商品!

 

iPODトップ・アーティスト

プロフィール

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

「プレステージ」試写

The Prestige The Prestige
Jonathan Nolan、Christopher Nolan 他 (2006/10/31)
Faber & Faber
この商品の詳細を見る


ノーラン先生の新作。
実弟ジョナサン・ノーランと共同脚本。
本編を観たときから感じていたが、やはり、音楽はデイヴィッド・ジュリアン。
いよいよ、“好きなことができはじめた”感じの先生。

いや〜、楽しすぎ!
この映画は、2人の奇術師が互いにプライドを賭けて腕を競い合いエスカレートしていくお話。
ヒュー・ジャックマン扮するステージ上の奇術師は、妻を水槽に入れ縄抜けをさせるイリュージョンを見せていたが、事故により妻を失ってしまう。
その妻の縄を結んだのが客席でサクラをしていた奇術師クリスチャン・ベール。
この事故をきっかけに、2人の関係がこじれてしまう。

“我が一番の奇術師だ”と競争心を剥き出し、奇術を披露し、互いの世間的名声が二転三転する。
幸せな家庭を築いているベールを恨み、相手のネタを欲しがるジャックマン。
そして、2人の間を奇術師アシスタントのスカーレット・ヨハンソンが妖しげに絡んでいく。

面白いのは、全体の構成。
冒頭から、奇術師よろしく、「よーく見てごらん」というような観客に呼びかける会話(劇中では、小さな女の子にマジックを見せているマイケル・ケインが呼びかけている会話)から始まる。うー、やってくれる。
檻の中の小鳥、縄抜けの水槽、瞬間移動と、奇術のネタが映画自体に存分に活かされまくっていて、入れ子構造の構成もさることながら、奇術師の術中にはまらずとも、ノーラン先生の華麗な術中にはまっていく。
よくできてるなーと感心する。
難点は、ある1点に納得できるかどうか。


映画を魅せるためのトリック

★★★★★★★★★☆(9)

にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

「ゾディアック」完成披露試写

Zodiac Zodiac
Original Soundtrack (2007/02/27)
Varese Sarabande
この商品の詳細を見る


いまだ未解決のゾディアック事件を映画化したフィンチャー君の新作。

いつもながら、彼らしいビジュアル・スタイルは健在。
時間が経過したことを高層ビルが積み上がって完成していくCG処理で表現したり、
ゾディアックが乗り込んだタクシーを、まるで犯罪者の神の視点で真上俯瞰から固定のようなカメラワークで追ったり、
超ハイスピード撮影で血しぶきが止まっている粒に見えるほどの殺害シーンに仕立てたり

と、おおっと思わせる映像はあるものの、物語の性質上、事実を着実に追い、全体的に落ち着いた印象なので、見せ方が大人になった感じがしました。
(余談ですが、「ゲーム」でマイケル・ダグラスが乗る車のを正面に向かってボンネットが大映しになるように撮りながら上手側にトラックするシーンがそっくりそのまま移植されてました。このビジュアルが好きなんだなぁと改めて実感)

長尺だが、それを持たせる手腕はさすが。
真夜中に車中のカップルを至近距離から発砲し殺害、昼間に丘で寝そべるカップルをナイフでめった刺しで殺害、タクシーの運転手を至近距離から発砲し殺害――など、計7人を殺害(うち1人は生き延びる)。どの殺害シーンも残酷で印象深い。

実際の凶行以上に、メディアを利用して、市民に対する恐怖への突き落としを一層深めたことがこの事件を特異なものとしている。
変装して犯行に及んだり新聞社に暗号文を送ったりしたゾディアックが、メディアを巻き込んで強烈な自己顕示欲を示した姿と、映画内で見えないゾディアックを描いたゾディアック像が、まるでフィンチャー君が作った幻影のように当時の状況が再現される様は異様。

また、ジェイク・ギレンホール扮する新聞社付きの風刺漫画家が、刑事でもないのにゾディアックを追う熱意のあまり、身の危険を感じるこのサスペンス描写も見どころ。

この事件が事実を元にしているだけに、あえて特別なことはせずとも十分その異常さは感じられる。
とはいえ、ゾディアックそのものより、その周囲の人々に焦点が当てられているので派手さはなく、ましてや、「ファイト・クラブ」や「セブン」ほどの刺激はなく、未解決なだけに、当然のことながらカタルシスは得られない。
刑事ものでもなく、もろにエンタメってわけでもない。
じっくり観る系です。


事実とエンタメのバランス

★★★★★★★★☆☆(8)

にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ