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「愛についてのキンゼイ・レポート」(試写)

今まで考えてきた性とは――

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ビル・コンドン かじ よしみ 浅尾 敦則

竹書房 2005-07
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日本で初めて性器が無修正で上映される本作。R-15指定。

ですが、この映画はまったく卑猥ではない。

むしろ、愛を謳う感動作。私は不覚にも(別に不覚じゃないか)泣いてしまった。

50年前のアメリカでは、性について語るのはタブー。

そんな抑圧された性について、キンゼイ博士は調査する。

キンゼイ博士の姿をわざと現さず、客を惹き付けるインタビューシーンから始まる冒頭で監督の技量を感じながら、当時の性の常識とされてきたものがインタビューによって露わになってくる。

現代の性が当然の現代人は、これを観ると驚嘆と失笑が入り交じる。しかし、現代が良いのか悪いのかの判断は付かないかもしれない。

情報が極度に少ない昔と、氾濫する現代――というような捉え方もできる。

でも、この映画の本質は「愛」。

キンゼイ博士が、追い詰められてある葛藤を抱え込んでしまう。

それ自体も切なくなるのだけど、インタビューをされる側にも様々な葛藤があって、それを告白されるときも切なくなる。

いろんな人がいて、いろんな愛し方がある。

とても勉強になった映画でした。

普段こういったドラマを観ないので、新鮮でした。

★★★★★★★☆☆☆(7)

「チャーリーとチョコレート工場」(披露試写)

チョコレートのあまーい香りが・・・

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Roald Dahl

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「世界で初となる、映画館でチョコの香りが漂います」とのアナウンス。

一体、どうなるんだ? とこれだけでもかなりワクワク。

タイトル通り、チョコレート工場の話で、劇中で工場に足を踏み入れるシーンになるとチョコの香りが感じられるという、大胆な臭覚宣伝(?)。

実際は、鑑賞中に少しずつ「あっ、もしやチョコの香りが・・・?」と予兆を感じつつ、そのシーンになると、ほんわかとチョコの香りが漂うというなんとも不思議な感覚を味わった。

このままチョコ臭が充満すると、とんでもないことに・・・と一抹の不安を抱きつつ映画は進む。

ジョニー・デップが奇っ怪な役で登場するのだけど、この人の表情の豊かさに感心する。

一見冷徹に演じている役柄の中に、暖かみのある心を表現する絶妙な表情は、シザーハンズに通じるものを感じた。

それにしても、ティム・バートンの構図センスは素晴らしく、建築物の優美さ、景色の美麗さを遺憾なくフィルムに収めていた。

幻想世界を感じさせる工場のセットも、ウンパ・ルンパのダンシングも徹底的かつノリノリ。やっぱ映画は、やると決めたらとことんまでやらないといけない。中途半端はイカン。

チョコ臭もほどよく調整され(当たり前か)、幻想的な時間を過ごせて幸せな気分になりました。

ただ如何せん、大人も観られるけどファミリー映画なのです。


★★★★★☆☆☆☆☆(5)

「妖怪大戦争」(試写)

ううーん・・・

角川映画が総力を挙げて宣伝しているリメイク。
こういう機会でもないかぎり、個人的には間違いなく劇場では観ない作品。
小六の神木君が奮闘しているファミリー映画で、見所はズバリ多種多様の妖怪たち。意外な人々が出演しているのに驚く。
4041690382妖怪大戦争
荒俣 宏

角川書店 2005-07-23
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でも、映画の出来は首を傾げるところが多く、ワイヤーアクションは正直観ているのがつらいし(神木君は頑張っているのだけど・・・)、興味を惹き付けておく要素が少ないのが残念。こういう映画を引き受ける監督も大変だろうなぁと思いながら観ていた。

しかも、ラストでは悪霊軍団のボス・加藤を倒すのは神木君ではなく、なんと●●●●●●なので、「おいおい、ストーリー的にどうなんだ?」と片手落ち状態の大団円を迎える。


すみません、これくらいで勘弁してください。


★☆☆☆☆☆☆☆☆☆(1)